美容室ジプシーと呼ばれる人が多い現代の美容業界。
そんな中でリピート率が80%を越え、日本と海外を往復しながら仕事をするフリーランス美容師の【Yasu tanaka】さんにお会いすることができました!
ヘアログではそんなYasuさんの海外を飛び回るようになったきっかけや、美容師としての在り方などを取材してきましたので、ぜひご覧ください!
注意!今回の記事は8分ほどお時間をいただく内容となっております。
目次
Yasu tanakaについて
日本、海外それぞれで10年以上の経験を持つグローバルなスタイリスト。
現在は約1ヵ月毎にオーストラリアのブリスベンと日本を行き来する生活をしながら、フリーランス美容師として活動中。 |
そんなYasuさんのインタビュー内容がこちらです。
はじめはアメリカから?
札幌出身なので、雪が降る場所じゃなければですが(笑)
オーストラリアにした理由は学生ビザで仕事ができるから。
つまり、美容師をしながら語学留学をすることができたんです。
オーストラリアで独立!でも・・・?
フリーランスとしての生活
美容師の仕事をしていると東京の方からFacebookで「東京で髪を切ってほしい」というメッセージを何人かから受けて、表参道で1か月に3日、4日だけ鏡を借りて仕事をしていたのがフリーランサーの始まりです。
更新の条件は「5年の間に合計2年間(730日間)住んでいること」そこで、オーストラリアの永住権を維持するために1か月おきに日本とオーストラリアを行き来すれば永住権は維持できるだろうと考え、今のような生活になっています。
取得できるまでかなりの時間がかかっていたので、気持ちが薄れちゃったのかもしれません。
ただ、某会社の社長さんが「今、永住権を買おうとすると5億円もするんだ。君は5億の財産を手に入れたのだから無駄にしてはいけない。何か方法があるはずだから、更新できるように考えなさい」とお叱りを受けました。
体力が続く限り、この動きは続けたいと思っています。
なぜそんなにリピート率が高いのか
ここまででYasuさんがどうして海外を行ったり来たりしているのかが理解できましたね!
でも、本題はここから。
【なぜリピート率80%越えを実現できたのか】
そのサービスの内容に迫ってみました!
現代ならではのサービス?
オーストラリアのお客さんには札幌のお菓子、日本のお客さんにはオーストラリアのお菓子を。
なので、飛行機降りて到着してすぐのタイミングではお土産を詰める作業が待ってます。(笑)
そこで、自分もブリスベンに住んでたので、日本のお菓子って見つけるとすごい嬉しいんです。なので、今でも続けています。
僕の場合、予約を受けるのが1か月前とか2か月前なんですよね。お客さんが「私の予約、ちゃんと入ってるかな?」と不安になるんですよ。
僕がお客さんだったら必ずそうなります。
その不安の解消のために、リマインドのメッセージを必ず送ります。
技術にもこだわり
「パーマ掛けたいんだけど・・・」といった相談をされたときに「もし自分の妹だったら」と考えます。
家族として見るんですよ。
そこに今日の売り上げの数字なんて関係ありません。
この髪の毛の状態で、この来店サイクルで、今日パーマをかけたらどうなっちゃうかな?というのを自分の身内目線で考えて施術に入ります。
そうじゃないと、邪念が入ってしまうというか、ビジネスライクに考えてしまう。
そうやらないとどんどん売り込みになっちゃって・・・
僕もお客さんとして1年に3回は美容室に行っているのでお客さん目線で嫌だと思うこともいっぱいあります。そういうことは絶対にしない。
逆に、うれしかったことは自分に取り入れます。
美容師としてじゃなく、純粋にお客さんとしていくのでそういった判断が出来るんですよね。
研究も欠かさない!
「こういう理由でお客さんはサロンを選ぶんだ!」
と、値段だったり、スタイリストのコメントだったりを考えるようにしています。
先払いの美容室もありましたね。
あとは名刺をくれなかったりとか。でも、名刺って売り込みとは感じないじゃないですか。
だからくれなかったときに美容師だってバレちゃったのかな?とか思います。(笑)
お客さん目線の研究をしていくだけで、お客さんの満足度はどんどん上がっていきます。
気になるカット料金は?
ここまで読んで頂いて気になるのがYasuさんのカットの料金ですよね。
ここまで人気だと相当高いんだろうなぁと予想していましたが・・・
気になる料金は?
[90ドル]それは高いのか
他の現地のオーストラリア人の美容室は経験が10年以上あれば120ドルまで上がるんですよ。
よく現地の人に「150ドルとってもいいのに」といわれます。
お客様に費やす休日
3ヵ月の間隔で来店するなら3ヵ月をその人の為に費やしてるんですから値段に対しては文句は言えないです。
自身の技術
最後にYasuさんの技術への想いを語っていただきました。
講習会に行くと教えてくれるんです。当たり前なんですけど。そこでオーバーホールしています。人間って楽に動こうとするので、3年ぐらいたつと、少しづつズレてくるんですよ。もっともっと、という追求であったり、探求心は大事だと思っています。
不思議なことに40代を過ぎると、勉強を辞めちゃうスタイリストさんがいるんです。
「今までこれで食ってきたから」
という理由なんでしょうけどね。そうなったら引き出しは古いままで、アップデートしてないんですよ。基本はあるのに、新しいスタイルに対応できない。
それってすごいもったいないことで、せっかく長い期間やってきたのだから、引き出しの数を増やしてあげるだけで、20歳の子がきても、60歳のおばあちゃんが来ても、対応できるはずなんです。若い人ならしょうがないですよね。毎日新しいものに挑戦して、年配の人が来たらそこで勉強すればいいと思うんです。自己流でやっているとどんどんズレていって、修正する時間もないから出来上りがズレちゃう。
明らかに3年前と今は雑誌の髪型も違うのに、それにすら気づかない。僕の中では3年前の自分と同じレベルで施術していたらダメだと思うんですよ。
カットにしてもブローにしても、やっぱり時代が流れているので、まったく昔と同じ技術っていうのはちょっと・・・
日本の技術や道具って進化してるんですよ。角度が変わってとか、肌への当たり方が変わってとか。ずっと同じ人、同じ髪型ならいいんですけど、お客さんだって考え方は変わってくるし、もちろん年代によって好きなものも変わってくる。
それなのに同じ技術を使い続けるのって僕は違うと思うんですよ。いざお客さんがついちゃうとそこにあぐらをかいてしまう。だからそんな美容師には絶対なりたくないんですよ。そんなことしてたら、お客さんは絶対に満足しないんです。
ヴィダルサスーンも最初は理容師でしたからね。
最後に。
お客さんである私たちにも、美容師さんにも非常に為になるお話でしたね。
インタビュー自体はここで打ち切ったのですが、私がこのインタビューを通じて感じたことをまとめます。
まず、一人のお客さんを大事にしているんですよね。
そして、嫌だと思うことを探すために、日々勉強し続ける。
簡単にまとめるとこうなるんですが、非常に難しいと思うんです。
美容室選びで悩む人が多いのってこういうところなのかもしれませんね。
カウンセリングで【最初から自分を出すことができる人】、というのは非常に少ないと思いますし、1回目で違うかな?と思ってしまったら次以降も来店しづらいですもんね。
例えば自分の親が切ってくれてたらどうでしょうか?
「こんな髪型にしたい!」とか「今度就活があるから・・・」とかってすごい話しやすいですよね。
その雰囲気を作ることができるのがYasuさんなのだと思います。
ヘアログでは珍しくインスタグラムから引用させていただきました。
技術に対してのこだわりが感じられる内容でした。
どんなお客さんの要望にも応えることができるように自分を磨き続ける。
これもYasuさんの魅力であり強さだと思います。
今後も、皆様の美容室探しの為に、様々な美容師さんを特集していきます。
直接のヒントとなるのは少ないかもしれませんが、皆様の助けになればと思います。
もっとYasuさんを知りたい方はこちら!
ブリスベン美容師Yasu Blog -TOKYO Hairdresser
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