
みなさんは海外旅行に行ったときに「チップ」を渡したことはありますか?
海外では国や地域によっては、何かサービスをしてもらった際に、チップと言われる「お金」を支払うという文化があります。
日本では馴染みのない文化のため、いざ外国に行くと、「これにはチップ渡す必要あるんだっけ?」「いくらが相場だっけ?」など何かと不安になることも多いと思います。
さて、今回ヘアログでは、「美容室でのチップ事情」。ここに注目したいと思います。
国やお店によって、渡す義務のあるところ、気持ちの良いサービスをしてくれた場合のみ渡せばいいところ、必要のないところなど、シーンによって変わるようです。
じゃあ、
「どこの国では渡す義務があるの?」
「どのタイミングでどうやって渡せばいいの?」
「相場は?」
「シャンプーをしてくれたアシスタントの人にも渡すの?」
少しわかりにくい美容室でのチップ事情について考察します。
そもそもチップって何? なんで日本にはないの?
チップとは
チップ(英: tip、英: gratuity)とは、規定料金とは別に、サービスを受けたことに対して心づけとして相手に渡す現金を指す。Wikipedia「引用」
チップとは、通常料金には含まれていないサービスを施してくれた方に渡す心づけ(感謝の気持ちを示すために渡す金銭)のことを言います。
チップが誕生した謂れは諸説あるようですが、一説によるとイギリスの床屋で始まったと言われています。
当時の床屋さんは、外科医も兼ねていたそうで、病気などの患者さんの悪い血を抜き取ることもしていました。
ある人は、「床屋の前の青と赤と白のくるくる回るサインは”動脈・静脈・包帯”を意味する」とも言っています。
Wikipedia「引用」
そして、この血抜きの料金が一定ではなかったそうで、そのサービスに対して、お客さんが出せるだけの料金を入れる箱が置かれており、その箱には、
「To insure promptness(迅速を保証するために)」
と書かれていて、単語の頭文字(TIP)をとって「チップ」となった説があるようです。
日本にチップがない理由
海外での一般的なチップのシーンとしては、ホテルで、ポーターが荷物を持ち運びしてくれる時、ベッドメイキングをしてくれる時、ルームサービスが部屋まで食事を運んでくれる時、レストランではテーブルの担当になってもらった人へ、タクシーの運転手、観光バスのドライバーやそのガイドなどにチップを渡すことが多いです。
国によってはそういったサービスを施してくれる人の給料体制がチップありきで給料で、低賃金に設定されているため、「心づけ」という範疇を超えて、例え満足していないサービスだったのにも関わらずチップを渡すことが義務に近いとこともあります。
逆に本当の意味で心づけとして、気持ちの良いサービスをしてくれた場合のみ、チップを払ってくれたらいいという文化の地域もあります。
今では、多様な考え方を誰もが共有できるようになり、基本的にチップが必要な国でもお店によってはチップがいらないといったケースも増えてきています。
現在の日本では、このチップ文化というのはありません。
チップの習慣のある国が、サービス業の賃金が安く設定されているのに引き換え、日本では、サービス料として通常支払う料金に含まれているというのが大きな理由です。
支払う料金にサービス料が込みとなり、それに対して、プロとしての責任を持って業務をこなすことを期待されていて、少し乱暴な言い方をすると「しっかりとしたサービスを受けられるのはあたりまえだ」と思っています。
そんな私達日本人だから、上乗せしてチップをあげるのはもちろん気が引けるなのですが、逆に貰うのも嫌悪感に感じることがあり、「対価に見合っていない仕事だからと蔑まれている」「チップを貰う、お金を貰うというのは、お客さんから小銭をかすめるような行為で物乞いをしている」とまで感じることもあるようです。
日本人には馴染めない習慣なんですね。
美容室でチップが必要な国
引用:www.wego.com
美容室でチップが必要な国
- ・アメリカ
- ・カナダ
- ・メキシコ など
美容室で渡す必要はないが、お礼がしたい場合に渡す国
- ・イギリス
- ・ドイツ
- ・イタリア
- ・スペイン
- ・ギリシャ
- ・ベルギー
- ・ニュージーランド
- ・インド など
美容室でチップが不要な国
- ・日本
- ・スウェーデン
- ・フランス
- ・アルゼンチン など
美容室でのチップの相場、渡し方と注意点(アメリカ)
いくら渡せばいい?
アメリカの美容師は基本的にコミッション(完全歩合)の給料体制が多く、自分次第で収入が大きく変わってきます。
アメリカでは通常、総額の15〜20%のチップが必要となります。
例えばカットが100ドルの場合は大体15〜20ドルくらいで、1日でいうと、給料とは別に、1万円ほどチップでもらえることになります。
とても働きがいがありますね(笑)
田舎の美容室など、比較的安価なお店になると値段が10ドル以下のところもあり、
そのようなお店では、チップを約25%(2〜3ドル)渡すこともあります。
どうやって渡せばいい?
チップの渡し方は、基本的にレストランと一緒です。
- ・カット後、現金を手渡し
- ・お会計の際に請求書にチップを足して支払う
お店によっては、フロントの横にメールボックスが設けてあり、その横に封筒が置いてありますその封筒に自分の名前と担当してくれた美容師の名前を書き、チップを現金で入れてポストの中に入れて渡すと言ったこともあるようです。
とてもかわいいですね!
アシスタントにもチップは必要?
カットで100ドルほどする美容室で、シャンプーを担当してくれる方が違うところでは、満足のいくシャンプーをしてくれたアシスタントにはチップを個別に渡します。
アシスタントには、2〜5ドルが相場となるようです。
アシスタントは、コミッションとは違い、時給で働くことが多く、基本給も少ないです。
アメリカでは、アシスタントでもいい仕事してくれたと感じれば、お客さんもチップを弾みます。
アシスタントさんは自分の仕事の出来が、チップとして目に見えて評価されるとモチベーション、やる気を上げることもできそうです。
とても気に入ったサービスをしてくれたアシスタントさんには、チップを渡すといいですね!
まとめ
今回は、海外での美容室のチップ事情について書きました。
チップをもらえるって美容師からすると給料も増え、モチベーションの上がる、とてもいい話ですよね。
でも、日本にはチップ文化がない分、それが高品質なサービスを生んでいる側面もあると思います。
難しいですね。
「日本にもチップ制度を設けるべきだ or このままでいい」
みなさんはどのように思いますか?
ぜひ下のコメント欄より、みなさんのご意見をいただければと思います。
いかがでしたでしょうか?
ヘアログは、美容室選びを失敗しない為にみんなで助け合うサイトとなっております。
あなたの口コミが、多くの方の美容室選びに役立ちます。
行きつけ美容室が見つかった方も、まだ見つからない方も、ヘアログにぜひ、あなたの美容室体験をお寄せ下さい