2019年3月18日 更新
ある美容室様より、当記事に関するご意見をいただき、内容を追記しました。
美容室で犬猫を飼ってよいのか悪いのか、実際のところを厚生労働省の生活衛生課にも質問し回答をいただきました。
あなたは、犬や猫がいる美容室にいったことはありますか?
犬や猫を飼っている美容室は結構たくさんあって、看板ワンちゃんネコちゃんが、お店のホームページやSNSで紹介されているのをよく見かけます。時にはテレビでも紹介されたりと、お店の人気に一役買っています。動物好きの方であれば、カットやカラーをしながら触れ合えて癒やされますよね。
でも実は、美容室で犬や猫を放し飼いすることは法的にNGで、保健所に通報すると、その美容室は注意を受け、最悪の場合には営業停止になることもあるようです。
(5) 施設内には、みだりに犬(身体障害者補助犬を除く。)、猫等の動物を入れないこと。
(引用: 理容所及び美容所における衛生管理要領)
http://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000scgw-att/2r9852000000scmg.pdf
私も犬を飼っている美容室へ行ったことがありますが、最初に店長さんから「小型犬がおりますが苦手ではございませんでしょうか?」と丁寧な質問があり、犬好きではない私ですが逆に好印象を覚えました。動物嫌いな人だと些細なことでも過敏に感じますので、対策を怠るとトラブルに発展するケースも。犬や猫を飼っている美容室では、やはり徹底した対策が必要に思います。
そこで、これまでヘアログに投稿された口コミから犬猫関連トラブルを紹介し、原因と対策を考えてみたいと思います。
■犬猫関連トラブルの口コミを紹介
先日、トリートメントのみで行きました。緑がいっぱいあってお洒落だなぁと道を通るたびに感じていたので、ワクワクしていました。しかし、そのワクワクもあっという間に消え去りましたね。まず、犬がいたこと。犬は嫌いではないけどお店にいるというのは不衛生だし、誰かが相手をしていないとうろうろと歩き回って。私がいる時知り合いなのかもう一人いて、その人もパーマか何かをやっていたが、犬の面倒をみてて・・・と頼まれていたが、私はお客でしょ?でも知り合いだからいいのかぁ?と心のか中でささやいたよ。私だったら嫌だね。会計の時に足にまとわりついてきて最悪。
投稿者:40代 女性
カラーとトリートメントは綺麗に仕上がって満足しましたが2度と行きたくないです。店長さんのペットの小型犬が3匹店を自由に歩き回っていて、犬を眺めていたらアシスタントの方が犬を私の膝の上に乗せました。動物が苦手な場合もありますし、気になりました。動物がいるのであれば事前に情報を出すべきだと思います。ドライヤーで髪を乾かされているときに一匹の犬が床でオシッコをし、アシスタントの方が床を拭いているのも衛生的に疑問です。犬を撫でた手で髪を触られることもあり、カラーをした為髪の毛を自宅で洗えないので不快な思いをしました。口コミサイトで最高評価を付けたら、次回半額のクーポン券を下さると説明を受けましたがその様な経営姿勢に疑問を覚えました。嘘は書けないので書き込みはしませんでした
投稿者:20代 女性
犬猫にアレルギーがあるので、何も知らずに突然犬が施術台に飛んで来たときは叫びました。
投稿者:20代 女性
■原因と対策、まとめ
原因
- 犬・猫がお店にいる事が当たり前になり、対応がずさんに。
- 匂いも麻痺している。
- 犬・猫が居ることを公にしている為、お客さんもみんな知っていると勘違いしている。
- お客さんはみんな犬好き、猫好きと思い込んでいる。
- 犬・猫が嫌いなら、店に来なければいいと思っている。
全ての原因は美容室側の意識と対応です。
看板犬、看板猫がいる美容室は、ホームページやSNSで公に紹介しているので、「お客さんもみんな知っている」、「動物嫌いなら店に来ないでほしい」という気持ちも分からなくはありません。
しかしながら、動物がいることを知らずに来るお客さんもゼロでは無いでしょうし、万が一動物嫌いだったら、動物アレルギーだったら、といった意識の欠如、対策を怠ったのが主な原因になるかと思います。
対策
- 犬、猫がいると店頭に張り紙をはる。予約時に伝える。
- 動物アレルギーがあるか必ず確認し、カルテに項目を設け記録しておく。
- お客様に接することが無いように、ケージなどに隔離しておく。
- 必要に応じて、店外へ出せるようにしておく。
- 犬・猫を、店で飼わない。連れてこない。
犬や猫を飼っている美容室は徹底した対策が必要かと思いますし、それができない美容室は、結果クレームやトラブルは絶えず発生するでしょう。
ユーザーのみなさまで動物関連のトラブルがあった際は、保健所へ相談してみましょう。
以下、2019年3月18日追記
先日、ある美容室様より以下のご意見ご指摘を頂戴しました。
当店でも保護猫を飼っています。
看板等に猫が居る事を記載し、アレルギー対策もしていて、クレームは一切ありません。
更に、地元保健所にも法的にOKなのかを確認し、許しを得ています。
「サロン内でペットを飼育しても罰則はない」そうです。
私は客寄せの為にブランド猫を飼っている訳ではありません。
「人間に殺処分される猫を1匹でも助けたい」という目的で飼育しています。
上記ページの記事は、それぞれのサロンで飼われている動物の立場を弱くし、最悪な結末に導く可能性がある内容です。
削除をお願いしたいです。
「殺処分される猫を助けたい」という素晴らしいお考えを持たれた美容室様ですね。
保健所にも許可を得てクレームもないということですので問題ないのでしょう。
ではどういう基準で、美容室で犬猫を飼ってよいのか悪いのか、厚生労働省の生活衛生課にも質問してみました。
「条例で定めるところ、となっているので、各市区町村の条例に基づきます。ですので、各地区の保健所が判断する、ということが決まっています。その条例というのは、衛生管理要領が基になっていると思います。衛生管理要領を見てみますと、“施設内には、みだりに犬(身体障害者補助犬を除く。)、猫等の動物を入れないこと。”となっていますね。」
というご回答でした。
つまり、“施設内には、みだりに犬(身体障害者補助犬を除く。)、猫等の動物を入れないこと。”ということです。
今回ご意見をいただいた美容室様のように、衛生面やお客様に迷惑がかからない等、徹底した対策ができていて、保健所にちゃんと許可を得ている美容室であれば、問題がないということです。
逆に、保健所に許可を得ていない美容室であれば、基本的にはNGです。
保健所に許可を得ている美容室でも、衛生面に問題があったり、犬猫のトラブルがある美容室は、保健所に報告すると、許可を取り消されるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
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